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夢の架け橋

先月東京に出かけた際に
最終日の朝のニュースで銀座の画廊で《ねむの木学園のこどもたちとまりこの美術》展が開催中と知り、

久々の東京でいろんな予定がびっしりだったにも関わらず
その用事が銀座に集中していたので
この展覧会に足を運んできました。
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宮城まり子さんと聞いて
かつては歌手や女優として一世を風靡した大スターであったと記憶にある方は私の世代でもそう多くないかもしれませんが、
母は観劇が大好きで
今はMRTミックの場所にあった大劇場で公演があった際に入場者が会場を一周するほどの人気を博した方だったと
こうまでして並んででも母はこの方が好きなんだなと幼心に思ったことを覚えています。

そして、いつの間にか彼女はそんな華やかな世界から
日本初となる肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」設立されたことを知ったのは大学を卒業して間もなくの頃、
まりこさんが大好きだった母が他界して以降のことでした。

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会場はその日のニュースで知った方が沢山足を運ばれたこともあったようで
ひしめく位の入場者でした。

宮城まりこさんの感性と感受性を大切にする施設の運営は
こんなにも秘めた才能を開花させているのだと感銘を受けるものばかり。
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絵画だけでなく、書もガラス工芸も
故久保田一竹さんの指導で書かれた辻が花の着物や手絞りまで

まりこさんの愛情と才能を一心に受けたものが会場で沢山の感動を呼んでいました。
・・・画集から・・・
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作品にかかれている女性は皆まりこさんですね(*^_^*)

まりこさんの紹介文も素晴らしい。
パートナーでいらっしゃった作家の吉行淳之介の影響もあるのでしょうね。

今年89歳のまりこさんも毎日会場に詰めていらっしゃって
画集を購入された方で希望の方には筆でサインをしていらっしゃいましたし、
コンサートも開催されていました。
まりこさん曰く学園のこどもたちは大抵の子が音痴なのだけれど、
皆で歌えばその音を重ねることで見事なコーラスになるのですって、
ホントでした(*^_^*)

会場を後にする時芳名録にお許しを得て感想を書いて来ましたら

会期後間をおかずこんなお便りが届きました。
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沢山の入場者の記帳をきちんと目を通されているのですね。

施設に入所したまりこさん曰くのこどもたちにとってまりこさんは夢の架け橋なのだと
会場でみたその笑顔に作品に思いました。

教室を運営して3年を過ぎ、
将来の夢を語ってくださる方が何名かいらっしゃいます。

随分の先のことであるけれど、教室の先生になりたいって方も数名。

今年は先生に褒められるパンとケーキを焼くのが夢って方も(^ー^)ノ
「パンはもう達成したね〜(^^)v」なんて
先日のレッスンでお話ししたんですけれどね〜☆〜(ゝ。∂)

私は手仕事が好きでいつも何か習い事をしていた気がします。
私の習った先生は全てにおいて選んだ訳ではないのですが
厳しい指導をしてくださる方ばかりで、
特に華道と粘土の先生の厳しさは双璧でした(;_;)

レッスンの際にも何度かお話していますが、

朝のラッシュ時刻に出かけて夕方のラッシュ時刻に帰るという
通勤さながらの地獄のラッシュアワーの往復で
兵庫県の尼崎まで月に2度出かけていた
一日にお人形を2体作る高度な粘土のレッスンでは
綺麗なドレープを出したり立体感のある小物を作る為の麺棒やヘラ、指の使い方に悪銭苦闘、
これで出来を左右すると言われるお目目の出来の悪さに溜息をつかれ
泣きたくなることが何度もありましたが、

その後のケーキやパン作りに凝り始めた時に難なく麺棒が使えることに
その厳しい指導が麺棒の使い方に活かされていると思えたことでした。

40代までは時間は作るものと苦にならなかったから出来たことでもあります。

若い方に夢を語って頂けるのはとても嬉しいこと。
樂しいことばかりではないし
私のすることは小さなお手伝いにしかなりませんが
そのためのお手伝いは厭いません。
夢の架け橋へのきっかけにこの教室のレッスンと存在がなったら良いなと
思っています。

画集、教室に展示しておきますね~

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2016年06月24日

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